Vol.6 プッチーニ原作 「トゥーランドット」
本報告書は2005 7/29-31 神奈川県立横浜桜陽高校内大階段で行われましたシアターマトリックスカンパニー・横浜市高校演劇連盟主催のエデュケーションプログラムVol.6の報告書です。
以下にその詳細を記し、今後の参考、指針にして頂ければ幸いです。
横浜市高校演劇連盟の夏の企画として前事務局長吉倉先生より依頼があり、2003年7月、2日に渡るワークショップを経て、2004年、第一回目としてBAKArt1929馬車道ホールに於きまして実現に至りました。本年は当初の目的の一つでありました野外公演を実現するため事務局長の古谷先生のご勤務先、横浜桜陽高校での野外公演にいたりました。
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神奈川県立横浜桜陽高校(〒245-0062横浜市戸塚区汲沢町973番地 TEL 045-862-6343)
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7/29
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19.00
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開演前演奏18.40(横浜桜陽高校吹奏楽部) | 観客動員数160名 |
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7/31
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19.00
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開演前演奏18.40(横浜桜陽高校吹奏楽部) | 観客動員数150名 |
| 演出 | 田辺久弥(ルームルーデンス) |
| 音響 | 志和屋邦治 |
| 照明アドバイザー | 野間哲(神奈川県立大船高校) |
| 衣裳アドバイザー | 関野公子(横浜ボートシアター) |
| 名もなき王子=カラフ | 網本圭吾 | コロス |
| トゥーランドット | 磯辺みなみ | 山本裕美 |
| 皇帝アルテゥム | 須藤旭 | 大関光 |
| 近藤彩加 | 鈴木姫利呼 | |
| ティムール | 小菅勇気 | 金藤みなみ |
| リュウ | 高木菜緒 | 大曾根万菜香 |
| ピン | 鈴木将司 | 野上まみ |
| 熊谷ゆり子 | 長岡瑠璃子 | |
| ポン | 岡村怜 | 藤村理沙 |
| 佐村美咲 | 野田亜沙美 | |
| パン | 小柳芳文 | 中村駿 |
| 松本典子 | 内藤真人 | |
| 役人 | 檜垣真理絵 | 富永貴哉 |
| 樋口久美子 | 水竹亜利沙 | |
| 寺元弥生 | 石野ひとみ | |
| 福島祐未 | ||
| 宮田佳奈 | ||
| 高橋友香 | ||
| 今川綾乃 | ||
| 棟方絵夢 | ||
| 村松真理子 | ||
| 柿澤亜友美 | ||
| 青山のぞみ |
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古代中国、北京。世にも美しいトゥーランドット姫は、「姫に求婚するものは3つの謎に答えなければならない。誤れば首を斬られる」というおふれをだし、多くの国々の王子達が謎に挑んでは殺された。
ペルシャの王子が処刑される日、戦乱で離れ離れになっていた、タタールの老王と王子カラフがめぐり合った。喜びもつかの間、カラフはトゥーランドットの姿に心を奪われ、3人の大臣ピン・パン・ポンや、止める父と女奴隷リューを振り切って、ドラを鳴らし謎に挑む宣言をする。皇帝の前で、カラフはトゥーランドットの出す謎を次々と解き、北京の民衆はカラフの勇気をたたえる。動揺し、かたくなにカラフを拒むトゥーランドットに、カラフは「今度は私がひとつだけ謎を出そう。明日の朝までに私の名が分かったら、私は死ぬ」と約束する。



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横浜市高等学校演劇連盟事務局 古谷泰三
夜の学校が紫禁城に変わった。見慣れた風景がダイナミックな舞台に変わった。この現場に立ち会えたことは自分の中で財産となるだろう。
正直、野外劇を作ることがこれほど大変なものだとは思っていなかった。大変だということはある程度イメージしていたが、予想以上に大変だった。野外でやるということは、劇場でやるのと異なって様々なことをゼロから始めなければならない。その大変さが今回身にしみてわかった。そして今回もまた多くの人に支えられた。一人一人お名前を挙げることはしないが、いくら感謝しても感謝しつくせない。
もちろん、一番感謝しなければならないのは田辺さんである。その情熱には本当に頭が下がる。そしてルーデンスの役者さんたちのエネルギーがなければ、この舞台は成立しなかった。そのエネルギーに触発されて役者たちも最大限の力を発揮することができた。舞台は動いていた。それは確実に観客にも伝わった。
ある時間を共有することで、その場にいる人たち全てが幸福になる。その場にいる人だけの特典だ。色々苦労もあったが、その苦労は報われた。舞台に同じ繰り返しはない。あの瞬間だけの、自分たちだけの幸福を心ゆくまで味わうことにしよう。
横浜緑ヶ丘高校一年 磯部南
私にとっては初めての事ばかりの、とても貴重な体験の数々。今回のエデュケーションプログラム「トゥーランドット」に参加できたことを、本当に嬉しく、本当に良かったと思います。
初めての事でまず戸惑ったのが、主役のトゥーランドットに配役されたことです。一年生で、しかも今まで主役をやったことのない私だったのでとても驚きました。最初こそ「こんな経験ができるのは滅多にないこと、最後まで頑張るぞ」とやる気満々だったのですが、日に日に練習が進むに連れて不安や自分への苛立ちがどんどん大きくなりました。そんな私を支えてくれたのは周りの方々でした。演技について一緒に考えていただいたり、いろいろ助言をしていただいたりと大変お世話になりました。何とかやり遂げることができたのは、皆さんのおかげだと思っています。
それから「コロス」というものがある舞台に出演したのも初めてだったので、その存在感はとても新鮮でした。他校の高校生と一緒に演じたこと、プロの方と一緒に舞台を作ったこと、出逢ったばかりの新しいメンバーでひとつの劇を創りあげたこと、そのどれもがワクワクする楽しさで、学ぶこともたくさんありました。
とにかく今は感謝の気持ちでいっぱいです。皆様本当にありがとうございました。
横浜桜陽高校 小島有子
「いつもの校舎が夜の紫禁城に変わる」なんて、「またまたうまいこと言っちゃってーー」と思っていた私でしたが、当日の観客の目を奪う意匠を凝らした演出の数々に、納得してしまったのでした。壁には姫の映像が投影され、ドラが鳴り、校舎全体がオレンジにライトアップされ、夕闇と共に提灯の灯が校舎中を駆け巡る。そして何より、高校生達の、今この夏にしかできない迫真の演技。まさに、いつもの見慣れた風景が劇的空間に生まれ変わった時間を体験することができました。